【月】新宿村、はじめましたvol.5

≪新宿村、はじめましたとは...
毎週月曜日に新宿村で働くスタッフ紹介をお届けします。
いつもみるけど、どんな人たちなんだろう・・・ちょっくらのぞいていっ てくださいな。



梅雨も明けて第5回。今週の村人紹介はこの方。
前回の村人紹介


【ニックネーム: 西村】


こんにちは。
自己紹介ということで、うんうん考えたんですが結局昨日の行動を記してみることにしました。


午後五時。ゴー ルデン街のママさんから電話。

「Iさんが20年間で一度しかつかっていないビデオデッキくれるっていうから、
あなた千駄木まで取り に行きなさい。
それと、この間の掃除機使い方お分かりにならないそうだから説明してあげてきてちょうだい」
「え マジですか?行きます行きます」一か月前、自分で買ったとは言えず千駄木へ。


何も持っていかないのはマズイと思い、
確かIさんが 吸っていたような気がするフィリップモリスメンソールをもってマンションへ。


煙草を渡そうとすると机の上にあるのはラーク一ミリメ ンソールロング。
あわてて下のコンビニまで行き、ちゃらちゃら言い訳しながらラークを渡そうとすると、
フィリップモリスもうまいよなとおっしゃるので、結局両方ともIさんの手に。
しばし、流れ続けるテレビ画面を尻目に閑談。


Iさんは90歳近いおじいさんで、コーヒーと水割りと煙草で削られた痩せた体と苦みばしった顔で
ぼそぼそ喋るのだが、昔Iさんが担当していたという岡本太郎の話になり、
「君、この絵は色と色が戦っているんだよ」と岡本太郎がIさんに言ったというセリフを真似たとき、
Iさんの顔が一瞬、「自分の中に毒を持て」の表紙そっくりになった。


生まれて初めて風呂敷づつみをさげて帰宅。



午後九時。デッキとテレビをつなぐが20年間で一度しか使っていないためか何も映らず。
ベランダに置くことに。
 


午後十時。いつか飲み屋で隣に座っていた女の子の頭を突然乱暴に叩き、「イターイ」と叫ぶ
その子に向かって「殴った俺の手はもっと痛い」と松田優作そっくりな顔で言っていた友人から電話。
「明日は三崎口の浜、黒崎の鼻で」
「行けたら行く」と答える。手塚治虫の「ばるぼら」の一部を三分くらいのシーンに収め、
八月にやる展 示会の会場で流すみたい。



午後十一時。シャワーを浴びる。十五日の夜以来気まずいルームメイトは今日は帰ってこない。
主人のいない隣の部屋が怖くなり、襖を閉める。



午前零時。今から熊本土産を持って、寿太郎というおめでたい名前を持った友達が訪ねてくるらしい。



スタジオでお会いしましょう。

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