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≪新宿村、はじめましたとは…
毎週月曜日に新宿村で働くスタッフ紹介をお届けします。
いつもみるけど、どんな人たちなんだろう・・・ちょっくらのぞいていっ
てくださいな。

第10回。今週も村人紹介のお時間です。

【名前: 

一週間前、兄に子供が生まれました。

赤子との出逢いというのは、 唯一出逢う前からその日に向けて日々のある出逢いではないかと思った。

泣き声が金色であった。

ひとりの友人のことを書きます。

彼女の実家は木材を加工する工務店で、家の中には様々な木目が在った。

すべての木目は微妙にずれてゆくらしく、多くの木目はひとのようにみえました。

ワンピースの女性が石ころを蹴っているようにみえる木目を殊に気に入り、祖父が15センチ四方に
切ってくれたその木目を、
小学校2年生からリュックサックの中に毎日持ち歩いていたが、卒業する
頃には、その木目の女性はもう歩き去っていたそうです
それから彼女は視覚から、音そのものを発見しました。
木材を切る機械音、ドアにぶつかる風や窓にかかる雨の音。中でも特に素晴らしいと感じたのは、
炎をみながら、炎のパチパチという音を聴くことでした。
その後、彼女が日本にやってきて農家の手伝いをする頃には、膨張していく土やそこに含まれるミネラル
や養分、色鮮やかな草花やその傍を舞う蝶などの聞こえないものを意識化することを知っていた。
私が彼女に出逢ったのはちょうどその頃で、ひとり旅の道中、泊めてもらった彼女の部屋には、自分
で作ったという様々な楽器がありました。
その中には、15センチ四方の木目の板に、石ころが埋めてあり、さらにもうひとつ裏から鎖のようなもので
繋がってぶら下がった赤い石ころが、埋まった石ころに当たる音と、木目をすれる音が交互に鳴るもの
がありました。
彼女と私は夜を徹してお互いの幼少期のことや宇宙のことなどについて色々と話しました。
彼女は、「生きることは無数の瞬間からできているのだね」と云い、私は、本当にそうだと思った。
私が彼女と過ごしたのは、そのたった一晩であり、彼女が今頃何処で何をしているのかは皆目
見当もつきません。
生まれたての赤子の泣き声をみたとき、彼女の部屋にあった楽器の音を思い出しました。
ほぼ、同じ金色であったから。
だから彼女と出逢った私のことは、彼女を書くことが一番の自己紹介になるのだと思いました。
読んでくださった方、どうもありがとう。